第38回(2012年)感覚代行シンポジウムは、平成24年12月3日〜4日に、産総研臨海副都心センター別館バイオ・IT融合研究棟11階会議室で開催されました。参加者は約90名でした。今回も感覚代行研究会と独立行政法人産業技術総合研究所の共同開催でした。また今回は、ヒューマンインタフェース学会研究会、電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT) 、および産総研ジェロンテクノロジー研究フォーラムが12月5〜7日に併催されました。
講演は、一般講演19演題、特別講演2演題の合計21演題がありました(詳しくは第38回講演記録を御覧下さい)。内容的には、視覚障害者の歩行支援に関する講演が多く、その他にも触覚や聴覚による視覚代行や、聴覚言語障害者の支援技術などに関する講演がありました。
特別講演では、第1日目に東北学院大学教養学部の櫻井研三先生に視覚と慣性の手がかりによる自己運動知覚
という題目でご講演を頂きました。また第2日目には、平和眼科の富田香先生に様々な障害を持つお子さんを通しで考えてきたこと
という題目でご講演を頂きました。
また昨年より、我が国における感覚代行研究の更なる振興のために、感覚代行シンポジウムで一般講演を行った学生の中から各回1名を選考して、感覚代行研究奨励賞
を授与しています。2日目の特別講演の後に、昨年の2011年感覚代行研究奨励賞受賞者への授賞式が行われました。今年の受賞者は後日以下のページで公開致します。
師走の多忙な時期にも関わらず、大勢の聴講者が集まり、各講演に関して活発な議論が交わされました。
最後に、会場をお世話下さった産総研臨海副都心センターの皆様、講演論文集CD-ROM版作成に御支援を頂きました産総研ヒューマンライフテクノロジー研究部門の皆様、および第38回感覚代行シンポジウムの開催に御協力下さった皆様に、感覚代行研究会からあらためて感謝の意を表します。
※次回の第39回感覚代行シンポジウムについては、第39回(2013年)予告を御覧下さい。
第38回(2012年)感覚代行シンポジウム会場
斎田真也 感覚代行研究会 会長の挨拶
東北学院大学教養学部
櫻井研三 先生の特別講演
平和眼科
富田香 先生の特別講演
2011年感覚代行研究奨励賞授賞式(受賞した熊本大学大学院の佐伯勇哉君の代理で、同大学院 坂田聡先生(左)が斎田真也 感覚代行研究会会長(右)から賞状を受取る)