概要

第46回(2020年)感覚代行シンポジウムは、2020年12月7日〜8日に、新型コロナウイルス感染拡大防止のため初めてネット会議システムを用いてネットで開催されました。参加者は約30名でした。今回も感覚代行研究会国立研究開発法人産業技術総合研究所の共同開催でした。また今回は、第109回電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT第180回ヒューマンインタフェース(HI)学会研究会、および第62回交通エコロジー・モビリティ財団バリアフリー推進勉強会が12月9〜11日に併催されました。

講演は、一般講演10演題、特別講演2演題の合計12演題がありました(詳しくは第46回講演記録を御覧下さい)。内容的には、視覚障害者の歩行支援に関する講演が多く、その他にも触覚や聴覚による視覚代行などに関する講演がありました。

特別講演では、第1日目に東北大学電気通信研究所の塩入諭先生に視覚認知における身体性という題目でご講演を頂きました。また第2日目には、国立障害者リハビリテーションセンター研究所の世古裕子先生に近視とは?−その不思議な病態と課題ーという題目でご講演を頂きました。

また2011年より、我が国における感覚代行研究の更なる振興のために、感覚代行シンポジウムで一般講演を行った学生の中から各回1名を選考して、感覚代行研究奨励賞を授与しています。2日目の最初の特別講演の後に、昨年の2019年感覚代行研究奨励賞受賞者への授賞式が行われました。なお、今年の受賞者は後日以下のページで公開致します。

師走の多忙な時期にも関わらず、またコロナ禍にも関わらず、大勢の聴講者が集まり、各講演に関して活発な議論が交わされました。

最後に、講演論文集CD-ROM版作成に御支援を頂きました産総研人間情報インタラクション研究部門の皆様、および第46回感覚代行シンポジウムの開催に御協力下さった皆様に、感覚代行研究会からあらためて感謝の意を表します。

※次回の第47回(2021年)感覚代行シンポジウムについては、第47回(2021年)予告を御覧下さい。