感覚代行(sensory substitution)とは、障害などで損なわれた感覚の機能を、残された感覚で代行することをいいます。例えば、視覚障害者が点字で読書をしたり、聴覚障害者が手話で会話をすることも感覚代行の1つです。前者は視覚の機能である読書を触覚で「代行」しており、後者は聴覚の機能である会話を視覚で「代行」していると考えることが出来ます。感覚代行の方法論を研究することは、感覚系障害者を支援する上でとても重要なことです。
感覚代行研究会(Association of Sensory Substitution)は、1975年に、感覚代行並びにその関連分野、特に感覚系障害者を支援するための機器の開発、環境の整備、教育、リハビリテーションあるいはそれらの基礎に関わる医学・工学・心理学・教育学の研究や情報交換を通して、その発展並びに普及を図ることを目的として結成された任意団体です。現在、毎年12月上旬に東京で感覚代行シンポジウムを主催しています。今後とも御理解並びに御指導御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。