第34回(2008年)感覚代行シンポジウムは、平成20年12月1日〜2日に、産総研臨海副都心センター別館バイオ・IT融合研究棟11階会議室で開催されました。参加者は約80名でした。今回も感覚代行研究会と独立行政法人産業技術総合研究所の共同開催でした。また今回も、ヒューマンインタフェース学会研究会、電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT)、および産総研ジェロンテクノロジー研究フォーラムが12月3〜5日に併催されました。
講演は、一般講演22演題、特別講演2演題の合計24演題がありました(詳しくは第34回講演記録を御覧下さい)。内容的には、触覚や聴覚による視覚代行に関する講演が多く、その他にも盲ろう者支援、歩行支援などに関する講演がありました。
特別講演では、第1日目に東北大学国際高等融合領域研究所の富田浩史先生にチャネルロドプシン2遺伝子を用いた視機能再建の可能性
という題目でご講演を頂きました。また第2日目には、高知工科大学工学部情報システム工学科の篠森敬三先生に特別講演 色弱模擬眼鏡による色弱シミュレーション -カラーユニバーサルデザインと擬似的シミュレーション-
という題目でご講演を頂きました。
師走の多忙な時期にも関わらず、大勢の聴講者が集まり、各講演に関して活発な議論が交わされました。
また、今年10月にご急逝された北原健二先生の後任として、防衛大学校 斎田真也 先生が感覚代行研究会会長にご就任されました。
最後に、会場をお世話下さった産総研臨海副都心センターの皆様、講演論文集CD-ROM版作成に御支援を頂きました産総研人間福祉医工学研究部門の皆様、および第34回感覚代行シンポジウムの開催に御協力下さった皆様に、感覚代行研究会からあらためて感謝の意を表します。
※次回の第35回感覚代行シンポジウムについては、第35回(2009年)予告を御覧下さい。
第34回(2008年)感覚代行シンポジウム会場
和氣典二 感覚代行研究会 元会長の挨拶
東北大学国際高等融合領域研究所 富田浩史 先生の特別講演
高知工科大学工学部情報システム工学科 篠森敬三 先生の特別講演
感覚代行研究会 会長に新たに就任した斎田真也 先生の挨拶