概要

第45回(2019年)感覚代行シンポジウムは、2019年12月2日〜3日に、産総研臨海副都心センター別館11階第1,2室で開催されました。参加者は約50名でした。今回も感覚代行研究会国立研究開発法人産業技術総合研究所の共同開催でした。また今回は、第104回電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT第171回ヒューマンインタフェース(HI)学会研究会、および第58回交通エコロジー・モビリティ財団バリアフリー推進勉強会が12月4〜6日に併催されました。

講演は、一般講演15演題、特別講演2演題の合計17演題がありました(詳しくは第45回講演記録を御覧下さい)。内容的には、視覚障害者の歩行支援に関する講演が多く、その他にも触覚や聴覚による視覚代行などに関する講演がありました。

特別講演では、最初に国立障害者リハビリテーションセンター病院の清水朋美先生に視覚障がい者スポーツをもっと知って楽しもう!という題目でご講演を頂きました。また2番目には、東京工業大学の伊藤亜紗先生に感覚の翻訳——視覚障害者と行う美術鑑賞とスポーツ観戦の事例からという題目でご講演を頂きました。

また2011年より、我が国における感覚代行研究の更なる振興のために、感覚代行シンポジウムで一般講演を行った学生の中から各回1名を選考して、感覚代行研究奨励賞を授与しています。2日目の最初の特別講演の後に、昨年の2018年感覚代行研究奨励賞受賞者への授賞式が行われました。なお、今年の受賞者は後日以下のページで公開致します。

師走の多忙な時期にも関わらず、大勢の聴講者が集まり、各講演に関して活発な議論が交わされました。

最後に、会場をお世話下さった産総研臨海副都心センターの皆様、講演論文集CD-ROM版作成に御支援を頂きました産総研人間情報研究部門の皆様、および第45回感覚代行シンポジウムの開催に御協力下さった皆様に、感覚代行研究会からあらためて感謝の意を表します。

※次回の第46回(2020年)感覚代行シンポジウムについては、第46回(2020年)予告を御覧下さい。